介護施設のイラスト

「ショートステイ」という言葉は、在宅介護をしているとよく耳にすると思います。でも、「実際にどう使えばいいの?」「うちの家族でも利用できるの?」と、具体的なイメージがつかみにくい方も多いのではないでしょうか。

ショートステイは、在宅介護を続けていくうえで、とても強い味方になってくれるサービスです。私は訪問介護と老健(介護老人保健施設)でスタッフとして働いた経験があり、ショートステイを利用される方を実際に受け入れたり、送り出しのお手伝いをしたりしてきました。その目線から、ショートステイの使い方をできるだけわかりやすく解説します。

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ショートステイとは?

ショートステイとは、その名のとおり「短期入所」のことです。数日〜1週間程度、施設に泊まって、食事・入浴・排せつなどの介護を受けられるサービスです。在宅で介護を受けている方が、一時的に施設で過ごすイメージです。

ショートステイには、大きく分けて2つの種類があります。

種類 主な母体 特徴
短期入所生活介護 特別養護老人ホーム(特養)など 日常生活の介護が中心。生活のサポートを受けながら過ごす
短期入所療養介護 老健・病院など 医療やリハビリにも対応。看護師や医師がいる環境で過ごせる

※どちらを利用するかは、ご本人の状態やケアプランに合わせてケアマネジャーが提案してくれます。

持病があって医療的なケアが必要な方や、リハビリも受けたいという方は、老健などが母体の「短期入所療養介護」が向いていることがあります。一方、日常生活のサポートが中心であれば「短期入所生活介護」を利用するケースが多いです。

どんなときに使う?

ショートステイは、いろいろな場面で活用できます。代表的な利用理由をご紹介します。

ℹ️
「繰り返し使う」が実はおすすめ 私が働いていた老健でも、ショートステイは定期的に繰り返し利用される方が多かったです。たまにではなく、決まったリズムで使うことで、ご本人も施設に慣れていきますし、ご家族も「次のショートまで頑張ろう」と予定が立てやすくなります。

実際の生活はどんな感じ?

「数日だけ預けるとなると、ぽつんと別扱いになって寂しくないだろうか」と心配される方もいるかもしれません。私が老健で見ていた限り、その心配はあまりいりません。

老健では、ショートステイの利用者さんも、長期入所の方と同じフロア・同じ生活を送っていました。数としては多くありませんでしたが、特別に隔離されるようなことはなく、自然に日々の暮らしに溶け込んでいた印象です。

また、ショートステイの方は、なるべく自立度が高めのユニットで過ごすことが多かったです。短期間の滞在でも落ち着いて過ごしてもらえるよう、配慮されていたのだと思います。

1日のスケジュールも、長期入所の方とほぼ同じです。朝食をみんなで食べて、体操やおやつの時間があり、リハビリやお風呂も受けられます。「特別なプログラム」ではなく、施設の日常にそのまま参加するイメージだと考えてください。

元スタッフから見たショートステイの生活
  • 長期入所の方と同じフロア・同じ生活で、別扱いされない
  • 自立度が高めのユニットで落ち着いて過ごせることが多い
  • 1日の流れは長期入所とほぼ同じ(食事・体操・おやつ・入浴など)

利用の流れ・注意点

ショートステイを使いたいと思ったら、まずはケアマネジャーに相談するのが基本です。ケアマネジャーが、ご本人の状態や希望に合わせて施設を探し、ケアプランに組み込んでくれます。介護保険を使って利用できるサービスなので、ここはケアマネジャーにしっかり頼りましょう。

注意点もいくつかあります。

訪問介護で働いていたときは、ショートステイへ行く日の朝に送り出しを手伝ったり、帰ってきた日にお見送り(お迎え)の対応をしたりすることもありました。在宅のサービスと施設のサービスは、こうして連携しながらご家族を支えています。一人で抱え込まず、関わってくれる専門職を頼ってください。

まとめ:介護者が倒れないために、遠慮なく使ってほしい

この記事のポイント
  • ショートステイ=短期入所。数日〜1週間ほど施設に泊まって介護を受けられる
  • 「生活介護」と「療養介護」の2種類。医療・リハビリが必要なら療養介護も検討
  • レスパイト・冠婚葬祭・体調不良などに活用。定期的に使う家族も多い
  • 施設では長期入所の方と同じ生活。別扱いされず落ち着いて過ごせる
  • 利用はケアマネジャーに相談。人気施設は早めの予約を

在宅介護は、頑張りすぎると介護する側が先に倒れてしまうことがあります。介護者が元気でいることは、ご本人を支え続けるための土台です。「少し休みたい」「数日だけ預けたい」という気持ちは、決して甘えではありません。ショートステイは、そのためにある制度です。どうか遠慮なく使ってほしいと思います。

「もう限界かもしれない」と感じている方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
在宅介護の限界サイン——こんなときは施設も考えて

ショートステイができる施設を探したいときは、まず資料を取り寄せて比較してみると、雰囲気や費用がつかみやすくなります。ケアマネジャーへの相談材料にもなります。

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