介護施設のイラスト

デイサービスは、在宅介護で最もよく使われる介護サービスのひとつです。ケアマネジャーから勧められて、「親に利用させてみようかな」と検討しているご家族も多いのではないでしょうか。

でも、いざ利用を考えると「実際どんなところなんだろう?」「うちの親、嫌がらないかな?」と不安になりますよね。私は訪問介護ヘルパーとして、利用者さんをデイサービスに送り出す「送り出し」と、帰宅後の「出迎え」を担当していました。その経験から、デイサービスのリアルな様子をお伝えしたいと思います。

ℹ️
この記事について 私はデイサービスの「送り出し・出迎え」を担当していましたが、デイサービスの施設の「中」で働いた経験はありません。そのため、送り出しの実務は実体験として、デイ内部の様子は一般的な情報として「〜のようです」というトーンでお伝えします。
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デイサービスとは?

デイサービス(通所介護)は、日帰りで通う介護サービスです。自宅から施設まで送迎車で送り迎えしてくれるので、家族が車で送る必要はありません。

朝に施設へ向かい、夕方には自宅に帰ってくる——という流れが基本です。その間、施設では入浴・昼食・おやつ・レクリエーション・機能訓練(リハビリ)・健康チェックといったサービスを受けられます。

大きなポイントは、家族が日中いない間、本人を安心して預けられること。そして、介護をする家族の負担を軽くしてくれることです。仕事や用事で日中ずっと家にいられないご家庭、あるいは介護で疲れてしまったご家族にとって、デイサービスは大きな助けになります。

送り出しの実際

ここからは私が実際に担当していた「送り出し」のお話です。送り出しとは、利用者さんがデイサービスへ出発できる状態に整えて、迎えに来た送迎スタッフに引き渡すまでの仕事です。

具体的には、こんなことをしていました。

そして、デイサービスの送迎スタッフが到着したら、利用者さんと荷物を引き渡します。「今日は少し食欲がなかったようです」など、気づいたことを伝えることもありました。

正直に言うと、朝の準備は意外と大変です。決まった時間に送迎車が来るので、それまでに着替え・トイレ・荷物の準備をすべて終わらせなければなりません。利用者さんの体調や気分によっては思うように進まないこともあり、朝はいつもバタバタしていました。これをご家族おひとりで毎回こなすのは、かなりの負担だと思います。

正直なところ、利用者さんはデイが好き?

ご家族が一番気になるのは、ここかもしれません。「うちの親、デイを嫌がらないかな?」——。私が送り出しをしていて感じた、利用者さんの本音をお話しします。

まず正直なところ、「行きたくない」という方は少なくありませんでした。「家にいたい」という気持ちの方が多かった印象です。住み慣れた自宅でゆっくり過ごしたい、という気持ちはとても自然なものだと思います。中には、デイで行われる出し物(レクリエーションの発表会など)を「恥ずかしい」「面倒だ」と嫌がる方もいました。

また、認知症などで「デイに行く意味があまりわかっていない」方も多くいらっしゃいました。なぜ着替えて出かけるのか、どこへ行くのか、本人がピンときていないこともあったのです。

一方で、デイを楽しみにしている方もちゃんといました。「お風呂に入れるのが嬉しい」「レクリエーションが楽しい」「他の人とおしゃべりできる」と、前向きに通われている方もいます。同じデイサービスでも、感じ方は本当に人それぞれです。

親が嫌がるときの向き合い方
  • 最初は嫌がっても、通ううちに慣れて楽しみになる方もいます。少し様子を見てみるのもひとつです
  • どうしても合わないようなら、ケアマネジャーに相談を。別の施設や他のサービスを検討できます
  • 施設には雰囲気の違いがあります。見学して本人に合いそうな場所を選ぶと、なじみやすくなります

デイサービスで受けられること

デイサービスで受けられる主なサービスは次のとおりです。

内容 ポイント
入浴 スタッフの介助つきで安全に入浴できる。自宅での入浴が大変な方に特に助かる
昼食・おやつ 栄養バランスの整った食事を提供。食事の用意の手間も省ける
レクリエーション 体操・ゲーム・季節の行事など。他の利用者さんとの交流の場にもなる
機能訓練(リハビリ) 体を動かす訓練で、できることを維持・改善する
健康チェック 血圧・体温などを測定し、体調の変化に気づける

※施設によって内容は異なります。一般的なデイサービスの例です。

この中でも、在宅介護をしているご家族にとって特に大きいのが「入浴」だと私は思います。自宅でのお風呂は、浴室で転んだり、体を支えたりと、介助する側の負担がとても大きい場面です。それを家族がいない間に、専門スタッフの介助で安全に済ませてもらえるのは、在宅介護の大きな助けになります。

どんな人に向いている?

これまでの内容をふまえると、デイサービスはこんな方・ご家庭に向いていると言えます。

まとめ:まずは見学・資料請求から

この記事のポイント
  • デイサービスは日帰り・送迎つきで通う介護サービス
  • 入浴・昼食・おやつ・レク・リハビリ・健康チェックが受けられる
  • 「行きたくない」方も多いが、お風呂やレクを楽しみにする方もいる
  • 自宅での入浴介助の負担を減らせるのが大きなメリット
  • 日中の留守番が難しい方・介護者の休息にも向いている

デイサービスは、本人にとっても家族にとっても、在宅介護を支えてくれる心強いサービスです。最初は親が嫌がるかもしれませんが、合う施設に出会えれば、本人の楽しみの場になることもあります。

気になったら、まずはお近くのデイサービスの資料を取り寄せて、雰囲気や費用を比べてみてください。見学のときは、この記事でお伝えした入浴やレクの様子、施設の雰囲気を直接確認してみると参考になると思います。

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